育成年代とトップカテゴリーで異なる指導特性とは?

今回、Twitterで少し議論になった育成指導について。図解を用いて少し整理してみました。

Twitterだと文字数が限られるため補足すると、

  • 関東リーグ以上 → 地域リーグ以上の意味
  • イエスマン → 情報の比較が出来ないため一方的に話を聞くしかない人。絶対に反論してこない人という意味。

多様性型と情報遮断型の指導

まず前提として、スポーツに限らず、どんな指導においても2通りの情報の伝え方があると考えています。関連する情報を与えながら、判断を伴わせながらの伝え方(多様性からの選択)と、正解は1つしかないと伝える情報遮断型の伝え方です。(以下の図を参照)

どちらが正しいとかではなく、世代や立場やシチュエーションによっては、遮断型で伝えた方が伝わりやすいケースもあると思います。

トップカテゴリーに情報遮断型は通用しない

次に、社会人選手(アマチュアトップに近いクラス)と育成選手では、情報を伝えた時にこのくらい差があるということがあります。上位カテゴリーに近付けば近付くほど、余程の強権を発動しない限り、必ず議論が発生します。(以下の図参照)

更に、トップカテゴリーになれば勝点1ポイントで昇降格の命運も分かれるため綺麗事が簡単には通じません。どれだけ良いこと言っていそうでも、「あなたの理論では降格になりましたよね」という現実から逃れられない。

なので、強権の情報遮断型の指導はトップカテゴリーではほぼ通用しないですよ。…という話を理解してもらえばOKです。

育成年代で強権を使ってしまっている指導者の方々へ

育成年代は指導者との情報格差(経験値・情報量)があるため、どうしても一方的に聞くだけの状態が生まれやすい。これを「イエスマン特性」とすると、これが通用するのは育成年代だからです。

だからこそ、指導者としてより成長したい方々は、より議論の発生しやすい(的確な反論も生まれてくる)トップカテゴリーの指導者(Bチームコーチでも、アシスタントコーチでも)をオススメします… というのが、今回の結論でした。

おまけ

逆に、「成長したいトップカテゴリーの指導者に幼児カテゴリーをオススメします」という意見も現れて、それはそれで正しい意見です。幼児カテゴリーの育成を担ったことのある指導者は、その難しさ(と楽しさ)に気付いたことでしょう。

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