関わる選手(育成出身選手など)が所属するクラブの試合だけ分析するシリーズ。今回はブラウブリッツ秋田vsグルージャ盛岡です。J3の試合をじっくり見るのはFC琉球以来。
早速、気になった点だけ端的に分析へ・・・・
WU分析
互いにどんなサッカーなのか
一般的に、試合開始後の5分〜10分は、
・ゲームの流れを掴む
・ノーリスクでやろうぜ!
・グランド状態を確認する
・相手の戦術を確認する
など
様々な理由でシンプルな展開になりやすいので、序盤は両チームの新加入選手などをチェック。
秋田は規律あるサッカー
試合展開が落ち着いてくると、徐々にサッカースタイルが伝わってくるようになります。
秋田のサッカーはタイミングを合わせて2トップを活用するスタイル。スピードと得点感覚のある2トップなのでバランスが良い。
ビルドアップの基準(起点やプレス回避など)もわかりやすく、自分達らしさを理解している規律あるサッカーという印象。
盛岡はこれから
一方の盛岡は、攻守において、これからトライ&エラーを繰り返していくのかもしれないという印象。ビルドアップのボールの失い方からも、もう少し完成度が高まるのに時間が掛かるかもしれません。
勝負の境目
今回は規律が整うブラウブリッツ秋田と、これからチームの規律に改善が行われるであろうグルージャ盛岡という、「規律の差」があったように感じました。特に、ブラウブリッツ秋田のビルドアップは分かりやすかったのではないでしょうか。
個々の能力も含め、サッカーには色々な要素がありますが、「規律のデザイン」もチームプレーを磨くために重要ということになります。
【分析・研究者プロフィール】
岩崎 勇一郎
現 国学院久我山高校サッカー部 指導者・選手スカウト / 元早稲田ユナイテッド監督(U-12・U-15・トップチーム) / 選手スカウトとしてFC琉球のJ2昇格(2018年)を経験。2020年からJFL FC大阪のプロ契約選手スカウト(関東エリア担当)へ就任 / 工学博士 / 指導者・選手・スカウト経験値から語れるゲーム分析がモットー
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