3つの武器から分析する選手の将来性

先週末は、U-12関東選抜候補選手向けのU-13練習試合(vs バルセロナアカデミーU-13)と合同練習会を開催しました。

U-13練習試合では活躍できる部分と、上手くいかなかった部分があったと思います。また、合同練習でも同様の現象が見られたように思います。

当然の如く、Jリーグ基準、全国クラスの高校・大学基準、関東クラスU-15・U-12基準など、それぞれのカテゴリー毎に求められる基準も変わります。

それぞれで求められる基準については話が長くなるので、また別の機会にコラムを書きたいと思いますが、今回は、どのカテゴリーにおいても共通する、基準達成に必要な「3つの武器」という概念を共有したいと思います。

選手が持つべき 3つの武器

(1)身体能力

(2)テクニック

(3)サッカーIQ

プロスカウトの間で使われるキーワードに「武器」という表現があります。

どのカテゴリーにおいても、選手達は必ずこの3つの武器のどれかを活用しながら活躍し、その活躍を上位カテゴリーのスカウトが評価し、リストアップするという構図になっています。

この中で多くのスカウトが評価・分析する武器が(1)と(2)になります。

一方で、バルセロナや川崎フロンターレ、國學院久我山高校のようなトータルフットボール(11人で闘う)を掲げるクラブは、(2)と(3)のスカウト基準が高くなる傾向があります。

身体能力を武器に戦うリスク

上記のような3つの基準をもとに先週末の総評を行うと、

先週末のU-13練習試合で活躍できた選手は、おそらく「センス×サッカーIQ」がバルセロナアカデミーU-13にも通用していたのだと思いますが、活躍出来なかった選手は、もしかすると今まで「身体能力」を主たる武器に活躍していたのかもしれません。

身体能力を武器として戦ってしまうと、身体能力が通用しない相手が現れた環境下では無力になり、終始何も出来ずに終わることになります。なので、U-12世代から身体能力を中心に活躍するタイプの選手は要注意だと経験上感じています。

「身体能力、テクニック、サッカーIQのどの部分を主として、目の前にいる選手が活躍しているのか?」その区別と分類・分析に長けていることが、一流のスカウトの条件とも言えるかもしれません。

関東選抜では引き続き、U-13練習試合とともに3つの武器の中で「テクニック × サッカーIQ」を全国クラスの基準に繋げていくための練習会を開催していく予定です。

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