「着眼大局 着手小局」神は細部に宿るということばがあります。
その意味は、「細かい部分までこだわり抜くことで全体としての完成度が高まる」と解釈されています。
全体や見た目ばかりを気にして細かい部分を疎かにすれば、結果としての完成度が落ちます。
だからこそ、一流の人は、細部に至るまで念入りにこだわりが貫かれている、ということを表現した言葉です。
孫正義さん、柳井正さん、永守重信さんは、現代の日本人経営者ビッグス3でしょう。
この3人は、壮大なビジョンの元、スケールの大きい仕事をされています。
一方で創業者ならではの細部にこだわる仕事をされているようです。
例えば、日本電産の永守重信さんは、通常なら幹部に伝えるようなことでも、一社員の携帯に直接電話をして、気になることを伝えるそうです。
またM&Aにて買収した企業に直接乗り込み、最初に行うことは、購入伝票のチェックです。
「もっと安い仕入れ先がないのか」「この工具は別の部署で同じものを購入しているのではないか」などと指摘をします。
柳井正さんは、今でもユニクロの新聞折り込みチラシの内容をチェックして、時に修正の指示をしているそうです。
またソフトバンク孫正義さんは、主催するパーティにて来客の動線などを事細かに秘書に指摘をするそうです。
このように、すごい経営者ほど、実は小さなことまでこだわっていることがわかります。
「神は細部に宿る」ことを知っているからこそ、細部にこだわる姿勢が、結果として大きな成果を生むのでしょう。
「着眼大局 着手小局」という言葉があります。物事を大きな視点から見て、小さなことから実践するという意味です。
まずは、全体を眺め、大きな方向性を定めて、そこから具体的な行動に落とし込み実践していくことが重要なのでしょう。
組織の長だから、決裁だけすれば良い。ではなく、「着眼大局 着手小局」で取り組まないといけない。
マネジメントの極意。